有栖川宮記念公園の一角にある「都立中央図書館」。昨年2017年暮に5階のカフェテリアと1階受付前のスペースが新しくなりました。
その「有栖川食堂」と「有栖川珈琲」を紹介します。グルメサイトなどで紹介されることも多分ないので、中央図書館に行ったことのある人しか知らないカフェと食堂です。
公共施設の中での営業なので数年経てば契約業者が変わる可能性があり、営業しているうちに早めに訪問しておきたいカフェです。
有栖川珈琲
中央図書館のロビーを外側から見るとちょっと変わった書体で ”有栖川珈琲” と書かれています。
ロビーの中は受付と休憩スペース(一時期別のカフェが入っていました)で、その一角が「有栖川珈琲」です。
図書館の入口側に回ってみるとこのように立て看板もあります。
お散歩との途中ちょっとひと休みに、テイクアウトできます、コーヒー豆も販売しています。
必要なことは全部書かれていますね。
注意したいのは営業日。年中無休のように書かれていますが図書館の休館日はお休みです。
店内、といっても休憩スペースですが、白とウッドでシンプルにまとめられて、制約の多い中でも気持ちの良いセンスある空間になっています。
有栖川珈琲のドリンクメニュー。
メニューの名前から判るようにドイツのコーヒーです。
エスプレッソをベースに、ミルクと生クリームをチョコを組み合わせるの流儀。
中央図書館のすぐ隣にはドイツ大使館もあるのでそれを意識してのドイツコーヒーなのでしょう。
それにしても、イタリアやフランスとは違って馴染みのないドイツ風のコーヒーの呼び名ですね。いかにもドイツ語! という語感で。
内容を見ればああこれはウィンナーコーヒーかなと想像できるのですが。
ドイツの焼き菓子とサンドウィッチも。
左側はシナモンシュガーのプレッツェル、真ん中は生ハムとゴーダチーズのサンドウィッチ、右端はクラプフェン。
クラプフェンは要するにドーナツなのですが、よくいただくヒンメルのクラプフェンとは違いドーナツ感が高いです。ドイツでも地域によって作り方が違うのでしょうね。
小さい方がコーヒーの上に生クリームをトッピングした ”アインシュペナー”。
大きい方はミルクと生クリームが乗った ”フランツィスカーナー” です。
テーブルも椅子もあり、開放的で大きなガラスの空間は景色も良くて気持ちいいのですが、やはり休憩スペースということでちょっと落ち着きません。
やはり散歩ついでにひと休みしたり、散歩前にテイクアウトしていただくのが良さそうです。
有栖川珈琲でひと休みしたら5階の元カフェテリアがあった場所の「有栖川食堂」に向かってみましょう。
都立中央図書館
中央図書館は図書の貸出をする図書館ではなく、図書や資料の閲覧、それらを使っての調査・研究が主な提供サービスです。
とはいえ、特に利用登録も身分証の提示も必要なく、誰でも自由に入館することができます。
赤いカードは入館カード。受け付けで渡されます。
また、館内にはA4サイズ以上のバッグは持ち込みできないので、大きなバッグは受付手前のロッカーに置いて入館します。必要であれば写真のような透明なビニールバッグを貸してもらえます。
館内の様子とフロアガイド。
1Fの ”カフェ” が有栖川珈琲、5Fの ”カフェテリア” がこれから行く有栖川食堂です。
どのフロアにも広い閲覧室がありますが、4階には企画展示室があり、いつも何か企画展を開催しています。
この日は「カザフスタン展」を開催していました。カザフスタンという国はワールドカップ予選の時くらいしか話題にならないちょっと遠い国ですが、こうして企画展を見ると印象が変わりますね。
びっくりしたのがこのSNSパネル。
特にカザフスタン展のために用意したものではなく常備されているもののようです。
アイディア次第でいろんな使い方ができそうですね。それにしても ”いいね” の数が凄いです。
インスタ以外にFacebookやTwitterのパネルも用意されているのも楽しいです。
有栖川食堂
5Fの有栖川食堂の入口。
”カフェテリア” となっているのはいずれ契約期間が満了したら名前も変わるからでしょうか。
中のスペースです。
テーブルと椅子がずらっと並ぶ様子は学食か社員食堂かサービスエリアなどのフードコートみたいですが、窓の外に拡がる景色はかなり圧巻です。
港区役所の「レストラン・ポート」も公共施設内の食堂としてはかなりイケてると思いますが、ここ有栖川食堂の展望も負けていません。
テーブル席の奥の方は有栖川食堂専用です。
このスペース、実は飲食物の持ち込みもOKでして、学生がお弁当を持ってきた勉強の合間に食べたりすることができます。
持ち込みの人に席を占領されると有栖川食堂のお客さんが困ってしまうので、このように一部の席を専用席としているようです。ただ窓の外の展望はこの写真のように凄いので、持ち込みだろうがなんだろうがおススメは窓際のカウンター席です。
有栖川食堂のメニュー。
普通の食堂のメニューとあまり代わり映えしませんが、よく見ると 「日本のご当地料理」や「世界各国の料理」というちょっと変わったメニューに気が付きます。
これは3月のメニューです。
日本のご当地料理は大阪の ”どて焼き”。
どんなものか知りません・・
世界各国料理の方はスウェーデン料理。
ショットブラールはIKEAに行く人にはおなじみのミートボールですね。
そういえばスウェーデン大使館にも国交150周年のパネルが貼られていました。国交150周年ということは、明治維新からも150年ということですね。
都立中央図書館に付随する有栖川珈琲と有栖川食堂。
有栖川珈琲はメディアにほとんど登場しませんが珍しいドイツ風のコーヒーを頂ける貴重なカフェ。
有栖川食堂はカウンター席で絶景を楽しめる食堂/カフェテリアとして、それぞれ広尾/南麻布の穴場スポットして覚えておくと良いでしょう。
有栖川珈琲
港区 南麻布 5-7-13
定休日:図書館に準じる
営業時間:10:00 – 19:00 (土日祝は17:00まで)
有栖川食堂
港区 南麻布 5-7-13
定休日:図書館に準じる
営業時間:11:00 – 17:00
都立中央図書館
港区 南麻布 5-7-13
定休日:第一木曜、第三金曜 (要確認)
営業時間:10:00 – 21:00 (土日祝は17:30)