麻布・白金・青山の名建築を巡ってみよう

今日は麻布・青山それと白金エリアの名建築をまとめて紹介します。

やはりこの一帯は古くから知的資産が蓄積されているので興味深い建物が沢山あります。普段何気なく通り過ぎている建物が実は・・というのも多いのです。

遠くに行かず近所を散歩しながら建築物の周りを見るのは芸術鑑賞と変わりませんから、精神的にも肉体的にも健全なゴールデンウィークの過ごし方だと思います。




隈研吾(くまけんご)

国立競技場の再設計を請け負ったことで誰もが知る建築家になった隈研吾さん。

事務所が港区内ということもあり手掛けた建物も多いです。

国立競技場

言わずと知れた国立競技場

本当なら今ごろはオリンピックで盛り上がっていたはずですが。

まだ行ってないようならぜひ一度見学に行ってみてください。大きさにもびっくりすると思います。

青山の梅窓院

青山通り沿い、外苑前の駅を出て目の前の「梅窓院」。ここはお寺ですが建物や敷地が隈研吾設計です。

隈研吾事務所のご近所さんということで手掛けたのかもしれません。

国立競技場とセットで見学できますね。

瑞聖寺(ずいしょうじ)

白金台の瑞聖寺も隈研吾さんの設計です。

梅窓院と瑞聖寺は地元の人は知っていますが、それ以外はよほど物好きか建築関係者しか知らないと思います。

こんな身近にこんなに素晴らしい場所と建物があるのかと感激します。

ここまでは緊急事態宣言は関係なく見学できる場所でした。

隈研吾さんの設計した建物、今は中に入れませんが港区内とその近辺には


 

などがありますね

あと一の橋(麻布十番)のこのビルも隈研吾さん設計です。


安藤忠雄

隈研吾と並ぶ日本建築界の巨匠、安藤忠雄さん。

地下に潜った東横線の渋谷駅や表参道ヒルズも安藤さんの設計ですね。

 

麻布界隈の安藤忠雄建築巡り

実はこのブログでは1年前にそのものズバリな「麻布界隈の安藤忠雄建築巡り」という記事を投稿しています。

南麻布、西麻布、南青山の安藤忠雄建築を紹介した記事です。

 

21世紀キリスト教会 広尾チャペル

安藤忠雄が手掛けた教会建築の中でも新しいのが広尾の21世紀キリスト教会です。

残念ながら今はチャペル内部の見学を受け付けていません。再開されるといいですね。

外観だけは見ることができますが住宅街の真ん中なのでご近所迷惑にならない程度で。

21_21 DESIGN SIGHT

ミッドタウンの「21_21 DESIGN SIGHT」も安藤忠雄さんです。

ミッドタウン自体が閉館しているので中は入れませんが、外観を見ることは可能です



青山・表参道エリア

両巨匠の次はエリアごとの名建築のまとめです。

蔦珈琲店

アイビー通りの「蔦珈琲店」。

実はここ、日本武道館や京都タワーを設計した建築家 山田守氏の自宅だったのです。

高名な建築家が自分のために設計した家屋。興味が湧きますね。

建築と珈琲の両方を楽しめます

茶酒 金田中(さしゃ かねたなか)

表参道のオーク表参道。杉本博司の「究竟頂(くっきょうちょう)」という作品があるのですが、その現代美術作家であり古道具屋であり建築家でもある杉本博司が空間設計を手掛けたのが「茶酒 金田中(さしゃ かねたなか)」です。

建築とはちょっと違うのですが、その洗練された大人の空間デザインは見逃せません

 

青山Spiral(スパイラル)

表参道の文化施設「Spiral」。建築界の大御所 槇文彦氏の設計です。

もしかしたら今は休館しているかもしれませんが、中を見るのは後日でもいいです。

まずは青山通りの反対側に渡って建物の全体像を見てみてください。正方形、長方形、円錐などが積み上がって出来ていることが分かります。面白いですね。

国連大学

青山通り沿いの国連大学。ここは都庁や前回のオリンピックの各種施設の設計などで有名な丹下健三の設計です。

青山通り側から見ると三角形ですし、横から見るとまた別の姿を見せてくれます。

西麻布・南麻布エリア

このエリアにも名建築があります。

The Wall と Art Silo

外苑西通り、西麻布のちょっと広尾側に建つのは英国の建築家ナイジェル・コーツ設計のビルです。

その奇っ怪な外観から気になっている人も多いでしょう。

これは箱型の「The Wall」と塔型の「Art Silo」という2つのビルからなっています。

また建物だけなく、その外装もイギリスの現代アート作家たちが手掛けているので、そちらも一緒に楽しみたいですね

EUハウス

南麻布にある駐日欧州連合代表部のビルです。

特に有名な建築が設計した訳ではありませんが、ヨーロッパの普通の街の集合住宅を再現したかのような建物です。

南麻布という土地柄もあってここを歩くとヨーロッパのどこかの国に行ったように感じます。

カニングハム・メモリアル・ハウス

西麻布の「カニングハム・メモリアル・ハウス」。

西麻布は笄町に居を構えていたチェコ出身でフランク・ロイド・ライトの弟子でもある建築家「アントニン・レーモンド」が設計した個人邸です。

音楽家のエロイーズ・カニングハムが101歳で亡くなるまで居住していた住居で、今も使われている建物です。

東麻布・三田エリア

このエリアも興味深い建物が多いです。

聖オルバン教会

飯倉交差点近く、東京タワーへ続く通り沿いの「聖オルバン教会」。ここもアントニン・レーモンドの設計です。

軽井沢の「聖パウロ教会」は有名ですがそちらは戦前の設計、聖オルバン教会は1956年の設計です。聖パウロ教会の方がこぶりな建物ですが、あちこちに類似性が認めらると思います

ノアビル

聖オルバン教会とは飯倉の交差点を挟んで斜向いにあるのが「ノアビル」。

姿も不思議ですがアーチだらけで一風変わったこの建築は、松濤美術館でも有名な異端の建築家白井晟一(しらい せいいち)の設計によるものです

慶應義塾図書館・旧館

いま慶應の三田キャンパスに入構できるか分かりませんが、もし入れたら「慶應義塾図書館・旧館」もぜひ。

改修工事が終わったばかりの国の重要文化財です。

緊急事態宣言が予定通り5月11日で解除になれば、5月15日から「慶應義塾史展示館」もオープンします

蟻鱒鳶ル

三田は聖坂の途中、普連土学園の向かい辺りにあるのが「蟻鱒鳶ル (ありますとんびる)」です。

もう有名ですが ”三田のガウディ” と異名をとる岡啓輔さんという建築家の方が、一人で15年以上かけて建てている自宅ビルです。

三田の再開発の影響で今後どうなるのか不透明なので今のうちにじっくり見学しておきたい建物です。

クウェート大使館

その蟻鱒鳶ルのちょっと上にあるのが「クウェート大使館」。国連大学や都庁なども設計した丹下健三の設計したビルです。

四角いんだけど何故か不安に感じる面白い構造をしています。

耐震強度の問題で取り壊すことになった、でもやっぱり保存することになった、結局再開発で取り壊すことになった・・・話を聞くたびに二転三転していて今後どうなるのか、こちらも不透明です。

今は向かいのマンションが取り壊されているので三田ツインビル側からクウェート大使館の全景を見られるチャンスです。取り壊されるにせよ保存されるにせよ、全景を見ることができるのは今しかありませんよ



恵比寿・渋谷エリア

麻布でも青山でもないですが、すぐお隣の渋谷区ではTHE TOKYO TOILETプロジェクトが進行中で、現代の気鋭の建築やデザイナーが公共トイレをリニューアルしようとしています。

坂茂が設計した富ヶ谷の「透明なトイレ」は話題になっているプロジェクトですね。

このブログでは以前「THE TOKYO TOILET 恵比寿の3カ所」という記事で紹介しています。また、恵比寿駅西口ではあの佐藤可士和のトイレが絶賛工事中でそのうちお披露目になると思います。

恵比寿東公園

恵比寿駅東口、たいやきの「ひいらぎ」やスパゲッティ専門店の「アンクルトム」の近くの通称 ”タコ公園”。

ここは青山スパイラルや代官山ヒルサイドテラスなどを設計した槇文彦のトイレです。

東三丁目

山手線沿いのこのトイレはデザイナーの田村奈穂のデザインです。

赤い外装が強烈な印象を残します

恵比寿公園

ここはインテリアデザイナーの片山正通が手掛けています。

恵比寿公園の公共トイレとは思えぬ高級感がミスマッチな感じでいいです。

麻布・青山とその近辺の名建築。ざっと見どころを紹介しましたが1日で全部見るのは到底無理なので、ゴールデンウィークや緊急事態宣言/自粛期間中の週末を使ってゆっくり回ってみてはどうでしょうか。

知っている街の新しい景色が見えてきて、さらに愛着が湧くかもしれません。

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