以前、西麻布のちょっと意外な隠れ家的洋食屋さんとして「笄軒(こうがいけん)」を紹介しました。
その記事でも触れた同じ西麻布の「麻布食堂」を紹介しようと思います。
笄軒は比較的最近できたお店ですが、麻布食堂の方はこの地で20年以上経つ老舗の洋食屋さんです。
牛坂の麻布食堂
西麻布から牛坂をてくてく登り、若葉会幼稚園を過ぎて2つ目の小さな四つ角の辺りに、このように麻布食堂の看板が目に入ります。
ちょっと古めかしい書体の木の看板。
”麻布食堂” という高級なのか本当に食堂なのかよくわからない店名。
でも何となく高級そうなお店の外観。
知らない人は入店をちょっと躊躇してしまうかもしれません。
マンションの地下がお店。
階段を下りるとモダンなエントランスが目に入ります。
何はともあれオムライス
20年以上続くお店の名物はやはりなんと言ってもオムライスです。
ソースはケチャップ、デミグラス、ホワイトソースの3種類から選べます。定番中の定番はケチャップなのですが、今回はデミグラスソースで。
中にはご飯がたっぷりないわゆるチキンライス。
鶏肉とタマネギとピーマンが炒めて入っているのですが、ピーマンもタマネギも細かく刻まれているのでピーマンが苦手な人もピーマンが嫌いなお子様でも気にならずに食べられます。
ハンバーグ
洋食屋さんらしいハンバーグも絶品です。
ジューシーなハンバーグに濃厚なチーズとソース。
オールドスクールと言ってしまえばそうなのですが、もはや日本の伝統の味ですね。
麻布食堂のメニュー
店頭の黒板にチョークで書かれたディナータイムのメニュー。
なんか懐かしいですね。
何でもあるタイプの洋食屋さんではなく、自信のある厳選メニューで勝負というタイプ。
実際、行く度に違うメニューを頼むのではなく、好きなメニューが決まったら毎回同じものを食べたくなってしまいます。
味のある表紙のメニューを開いてみます。
外のメニューと書かれている内容は変わりません。
洋食セットの詳細や大盛りの値段が書かれているくらいです。
麻布食堂の店内
6人用の大きなテーブルが一つ。
家族やグループでの食事にぴったりですね。
後は4人用のテーブルが数席とキッチン前のカウンター席が5席です。
ほとんどが近所の方か勤め先が近くの人なので、騒ぎ立てるようなお客さんもおらず、静かに優雅にでも気取らずに洋食をいただけるお店です。
店内の調度品も昭和な高級品という感じで落ち着いています。
そもそも開店して二十数年なので古すぎず新しすぎず、ちょうど良い感じで時間が流れてきたお店です。
こうしたお店の雰囲気とあのオムライスが人気の秘密なのですね。
この麻布食堂、知名度も人気もあるのですが、やはりどこか知る人ぞ知るという面があります。
雑誌や各種メディアでは ”広尾の” と紹介されることが多いのですが、ここは紛れもなく西麻布。
最初の方にも書きましたが牛坂をほぼ登りきった辺りです。そのまま真っすぐ進めば日赤通りに突き当たります。
広尾駅からはちょっと遠いですね。「ブレッド&タパス 沢村」や「笄軒」や「パネッテリア カワムラ」のさらに先の坂の上ですから。
でも麻布食堂まで来て名物のオムライスでランチをいただいたら「麻布昇月堂」でお菓子、「キリーズ」で焼印入りのパンなどお土産にして「デ・プレ」でテイータイムというディープ麻布ツアーなどいいかもしれませんね。
麻布食堂
港区 西麻布 4-18-1
定休日:日月曜日、祝日
営業時間:11:30 – 14:00、17:30 – 21:30