歴史の舞台、毛利庭園
六本木ヒルズにはアリーナや66広場などいくつもパブリックスペースがありますが、その中で最も広いと思われるのが「毛利庭園」です。
名前からも分かる通り江戸時代の毛利氏の上屋敷の庭園がオリジナルです。
毛利氏の上屋敷は赤穂浪士が切腹した場所ですし、また明治時代の軍人 乃木将軍が生まれた場所でもあります。
今ではすっかり観光スポット、ヒルズの憩いの場となっていますが、遡ればそんな歴史ある庭園で、東京都の旧跡指定も受けています。
周辺のパブリックアート
六本木ヒルズは東京のアートの中心を目指しているだけに庭園の周囲にもパブリックアートが点在しています。
毛利庭園のというよりほぼテレ朝構内のマーティン・プーリエによる「守護石」。
あまりアートとして認識されていないかもしれませんし、六本木ヒルズ側からすると池の裏側になるので存在を知らない人も多いかもしれません。
こちらはジャン=ミシェル・オトニエルの「Kin no Kokoro」。
「守護石」と違ってこちらは誰でも目にして知っているアート作品ですね。
これらの写真を撮ったのはちょうど池の上にビアホールを設置している時なので池に水がありません。正直ここにビアホールは雰囲気ぶち壊しなので、その時期の毛利庭園は近づかない場所なんですよね。
ちゃんと池に水がある時の夜はこんな感じです。
向こうには東京タワーが輝いていていい感じですね。
この写真は桜のシーズンだったので、オトニエル+毛利庭園+東京タワー+桜という組み合わせ、最高のシーズンですね。
毛利庭園の桜
桜のシーズンの毛利庭園をもう少し紹介します。
この時期は朝から桜目当ての観光客でものすごく混雑します。
以前の「麻布の桜 その5 ― 六本木の桜 ―」という記事でも紹介しましたが、毛利庭園側の人混みに辟易したらさくら坂の方の桜をチェックしに行きましょう。
毛利庭園ひと巡り
毛利庭園は六本木ヒルズアリーナ側からアプローチすることが多いと思いますが、裏側からアプローチするのも一興です。暑い時期は緑が多くて涼しいですよ。
ただこちら側の入り口は夜間というか日没後は鍵が閉められ通行止めになってしまいます。
涼し気な小径をゆっくりするのもいいでしょう。
ただ夏休み時期と桜のシーズンはここも人混みになってしまいます。
東京タワーを見るのにベストスポットはここだと思っています。
夏は生い茂った葉が多すぎてよく見えませんが、それ以外の時期は東京タワーの毛利庭園周辺の樹木のコントラストが素敵です。
テレビ朝日
六本木ヒルズになる前の毛利庭園はテレビ朝日の土地でした。つまり以前の所有者ですね。
(さらにその前はニッカウィスキー)
テレ朝の1Fは一般にも開放されているので毛利庭園のついでにテレ朝見学も良いと思います。
夏のイベント開催中は社員食堂も開放されているようなので、眺めの良い社食もオススメです。
このセット、壇上に上って黒柳徹子の隣、ゲスト用のソファに座ることができます。手元のボタンを押すとあのBGMが鳴り響くので、気分はすっかり徹子の部屋のゲストです。
子供向けの展示が多い中でこれは大人にも大人気です。
お台場のテレビ局ほどエンタメ性はありませんが十分楽しめるテレ朝です。
庭園の芝生で寝転がって寛ぐこともできるんですが、時期によっては芝生の養生で立入禁止になっている場合があります。
あと、テレビ朝日の1Fに行くには、六本木ヒルズのアリーナレベルつまりB2Fからになります。
テレ朝の社員でも六本木ヒルズのB2Fを1Fだと勘違いしている人がまだまだ多いですし、観光客はなおさら間違えやすいですから待ち合わせの際は気をつけたいです。
2020年の改修工事
オープンから20年が経ちあちこちで改修工事や店舗の入れ替えが進む六本木ヒルズですが、毛利庭園も2020年の改修工事真っ只中です。
工事の影響で毛利庭園を抜けてテレビ朝日の正面側に直接通り抜けることができなくなっています。もしかしたらこの通路を使って逃亡したカルロス・ゴーン被告との関連も・・・ないと思います。
3月20日までの工事ですが、2020年は暖冬で桜が開花するのが早いかもしれません。もしそうなったら3月の連休初日の20日まで入れないということになってしまいます。
これは工事期間中にオトニエルから見えている風景です。工事用資材が積み上がっています。
どのように改修されるのか楽しみですね。
毛利庭園
港区 六本木 6-9