2020年から解体が始まる 貿易センタービル

久しぶりに羽田行きモノレールに乗ろうと浜松町に行ったら新しい超高層ビル「浜松町クレアタワー」の建設が思ったより進んでいました。

今はまだ世界貿易センタービルから東京タワーや六本木ヒルズもかろうじて見えていますが、2018年秋(つまり1年後)のクレアタワーが完成すると貿易センタービルの西側の眺望は絶望的になりそうです。それより、そもそも3年後の2020年には解体が始まる浜松町の貿易センタービル。

一時は日本一の高さを誇った超高層ビルでしたが、今度は日本で最初に解体される超高層ビルになるようです。
向かって左側が高さ152mの貿易センタービル、右側が156mのクレアタワー。


展望台 シーサイド・トップ

低層階のショップは昭和なお店が多くそれはそれで興味深いのですが、貿易センタービル最大の見所は40階の展望台「シーサイド・トップ」ではないでしょうか。

東側はレインボーブリッジやお台場に隅田川といったベイサイド、西側は増上寺、東京タワー、六本木ヒルズそれに富士山といった麻布エリアのお馴染みの場所が一望できる展望台です。

1階のみずほ銀行の隣、郵便局への入口との間にこのように展望台入口があります。
JRの改札ともモノレールとも遠く、ちょっと分かりづらい場所かもしれませんね。
でも入口のディスプレイや受付エリアのデザインは以前とはずいぶん変わっておシャレになったと思います。

ちなみに料金は大人一人620円です。
自動券売機で入場券を購入した後エレベーターで展望台で上り、展望台の受付で入場券の半券を切ってもらうスタイルです。

夜景100選に認定されたり、日本の展望スポットベスト10に入ったりしてその眺望は折り紙付き。

それが620円ですから東京タワーや六本木ヒルズの展望台の料金と比べればバーゲンです。特に隣にクレアタワーが建つ以前は胸を張ってお得ですと言えたのですが・・・

自動券売機の隣にこのようなパネルがあります。要するに西側の展望が良くないことの注意書きですね。

昭和なデザインのエレベーター。40個以上のボタンが並ぶ姿は壮観ですね。最近の高層ビルは低層階と高層階でエレベーターを分けるのが普通ですから、このようにずらずらとボタンが並ぶのは滅多にみかけません。
このエレベーター、1階の展望台受付と40階の展望台それと地下1階の展望台出口の3箇所しか止まりません。残りの39個のボタンはあっても無駄なのですが何故か残ってます。



展望台の様子

40階の展望台に到着し半券を切ってもらったら見学開始です。
この日はチャペルで挙式が行われていました。
実は38階と39階は結婚式場「スカイホール」。
そして40階の展望台フロアには「クリスタルチャペル」というチャペルがあり、ここで挙式が行われている時は南側の一角(上の写真で前方のスペース)は一般人立ち入り禁止になってしまいます。

正直南側サイドは特になんてことない展望なのでそういう時はすっぱり諦めるか、挙式が終わってスペースが開放されるのを待つしかありません。

北東側を眺めたところ。
手前にはURのマンション、少し向こうには汐留の高層ビル群が見えます。この辺り一角は住所的には ”港区海岸” ですが、いわゆる 「汐留シオサイト」の一部でもあります。

シオサイトには、汐留駅でも新橋駅でもなく浜松町が最寄り駅というビルが多々あるので気をつけたいです。
浜離宮は直ぐ右下に見え、ゆりかもめの下に見えるのはマッカーサー通りから接続する予定の道路ですね。

北西方向に目を向けると、虎ノ門ヒルズ、愛宕ヒルズさらに六本木一丁目の高層ビル群が目に止まります。
手前は大門、御成門、神谷町といった一帯ですね。それなり高いビルもあるのですが他と比べると低く感じてしまいます。

虎ノ門ヒルズの周辺にも高層ビルが何棟も建築中なので、3年後このビルが解体される頃にはすっかり眺めも変わっていると思われます。


失われる眺望

これはかつて貿易センタービルの展望台から西側方面を見たところ。
軍艦ビル、増上寺、東京プリンス、東京タワー、六本木ヒルズ森タワー、レジデンス、元麻布ヒルズそして遠くに丹沢の山並みとその向こうの富士山。

これらが一望できるうえに、夕焼け時からマジックアワーの時間帯はそれに輪をかけた絶景でした。

今はこれだけです。
東京タワーや六本木ヒルズは辛うじて見えますが、軍艦ビルや芝公園、それに富士山などはクレアタワーが邪魔になって全く見えなくなってしまいました。

クレアタワーの案内図を読むと一般向けの展望台は用意されないようなので、貿易センタービルからのあの絶景はもう見ることができないようですね、残念です。

展望台からの見どころ

南西側に目を向けると、レインボーブリッジからお台場、手前には芝離宮と東京ガスのビル。
さらに最近話題の東芝がかつて居たビルなどが見えます。
暗くなってからのレインボーブリッジやベイサイドの様子はそれはそれで絶景なので、暗くなってからの展望台ではこちらがメインポイントになりますね。

東芝という会社がどうなるかは分かりませんが、向こう側のかつての東芝本社ビルは貿易センタービルと同様取り壊されることが決まっているようです。浜松町一帯も東京オリンピックが終わったら再開発が本格化するようです。

また、この方向からは真下にモノレールと山手線、京浜東北線、東海道線を走る各列車、東海道新幹線さらに向こう側にゆりかもめが行き来していて見ていて飽きません。
モノレールは上り下りの複線なのですが浜松町駅にはホームが一つしかありません。
なので’ポイント切り替えが頻繁に行われていて、その様子を上から眺めることができます。

コンクリート製のレールが意外としなやかに動く様子が興味深いですね。

西側の眺望こそ失われてしまいましたが、東京オリンピックに向け変わりゆく東京を眺めて実感できる貿易センタービルの展望台。
まだまだ620円を払ってお釣りが来るほど価値ある展望台でした。あと3年、オリンピック直前までここから東京を眺め続けたいですね。

世界貿易センタービル

港区浜松町 2-4-1
定休日:なし
営業時間: 10:00 – 20:30 (受付は 20:00まで)
見学料金:高校生以上 620円、小中校生:360円


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